現役プロライターが教えるインタビュー記事の書き方|準備から執筆まで網羅
近年ホームページに事例紹介や経営者インタビューなど、インタビューを記事化することが増えています。しかしインタビュー未経験の方にとっては「インタビューでそもそも何を聞けばいいんだろう」「インタビュー記事を完成させる手順がわからない」といった悩みがあるのではないでしょうか。
本記事では現役のプロライターであるトビラマーケティング代表のリュウジが、質の高いインタビュー記事を完成させる方法を解説します。トビラマーケティングではインタビューをもとに、以下のようなお客様事例記事を作成しています。本記事を読んでいただければ、こんな記事を完成させられますよ。
インタビュー記事を活用する場面
多くの企業がホームページを持ち、Webからの集客に力を入れています。そんな状況下、ホームページの有用なコンテンツ作りには、インタビューが必須です。インタビュー記事が書けるようになれば、ホームページに以下のようなコンテンツが作れるようになります。
- 商品の導入事例
- お客様の声・実績
- 社長メッセージ
- 社員インタビュー
- オウンドメディアのインタビュー記事
これらのコンテンツを作れるようになれば、ホームページの成約率アップや採用成功率アップにつながります。ホームページをより活用したいと考えている方は、ぜひインタビュー記事の書き方を身につけてください。
インタビューの準備でやるべきこと
インタビュー記事の出来を大きく左右するのが、事前準備です。インタビュー記事制作の半分以上は、事前準備の労力を言ってもいいレベルです。インタビュー前の準備としては、以下のようなことをおこないます。
- インタビュー依頼メールを送る
- インタビューイーの事前調査
- 質問リストの作成
- 記事構成の作成
これらを事前に完了させておけば、インタビュー記事はスムーズに完成します。ここからはそれぞれどのような準備が必要なのか、具体的に解説していきます。
インタビュー依頼メールを送る
インタビュー記事を作るためは、当然インタビュー相手が必要です。インタビュー依頼はメールで送るのが一般的で、メールには以下のような項目を記載しましょう。
- 掲載媒体
- インタビュー目的・内容
- 想定質問例
- 取材日時・所要時間
- 取材場所
- 取材形式
- 写真撮影の有無
- 備考(記事掲載前の確認フロー、記事のSNSや広告における宣伝の許容など)
例えば取引先に商品の導入事例インタビューをする場合、以下のようなメールを送ります。
〇〇株式会社 ✖✖様
いつも弊社のSEOツールをご利用いただきありがとうございます。
このたびは弊社ホームページにて、〇〇様を導入事例として掲載させていただきたいと思い連絡させていただきました。
以下のような概要でインタビューをしたいと考えておりますが、ご対応は可能でしょうか?
取材日時:12月10日~20日頃。お時間は1時間ほどを予定しています
取材場所:オンライン。いつも商談で利用させていただいているZOOMでおこないます
想定質問:ツールを導入したきっかけ、ツールを使ってみた感想、ツールを使って御社の業務がどう変わったか、どんな人にツールを勧めたいかなど
他社の導入事例記事:https://□□□
なお導入事例記事では御社へのリンクを貼らせていただくので、一定の広報効果が見込めるかと思います。
以上になります。恐れ入りますがインタビュー対応の可否をご連絡いただけると幸いです。
トビラマーケティング代表 リュウジ
すでに同じような記事が完成している場合は、記事URLを添付することをおすすめしています。インタビューイー(インタビューを受ける人)が、記事の完成がイメージできて親切です。
このように相手に失礼がないようインタビュー依頼メールを送付しましょう。
インタビューイーの事前調査
インタビュー依頼でOKをもらえたら、次はインタビューイーの事前調査をおこないます。
- 企業情報(個人の場合プロフィール)
- SNSやブログでの情報発信
- 他の掲載メディア
などは最低限把握しておく必要があります。特に面識のない方にインタビューする場合は、発信されている情報すべてを把握するくらいのレベルで調査することをおすすめします。
質問リストの作成
インタビューイーの調査が完了したら、次は当日に聞く質問リストを作っていきます。質問リストはインタビュー記事の目的から、逆算して作ることをおすすめします。
例えば事例紹介記事の場合、記事を作る目的は「商品の魅力を客観的に語ってもらうこと」です。つまり商品の魅力をインタビューイーが自然に答えられるような質問をすれば、インタビューがスムーズにおこなえます。
- 商品を導入したきっかけは何だったか
- 競合他社との近いは何か
- 商品の魅力は何か
- 商品をどんな人に勧めたいか
このような質問が自然と浮かんできます。インタビュー記事にはある程度型があるので、はじめての場合は他社の記事の質問を参考にしてもよいでしょう。
質問リストを事前に用意しておけば、インタビューに集中できるので、質の高いインタビューにつながります。
記事構成の作成
質問リストを作ったら、記事構成も合わせて作成しておきます。インタビュー記事の場合、以下のような構成を使うことが多いです。
- 抱えていた課題(商品導入前)
- なぜその商品を選んだのか(検討・決定段階)
- 商品を使った効果(導入後の成果)
- その商品をどんな人に勧めたいか(記事読後のアクションにつなげる)
このように過去(課題)→転換点(検討)→現在→未来といった時系列に沿った構成を作ると、自然なインタビュー記事が完成します。項目は異なりますが、社員インタビューなどでも使える構成です。
このように事前に記事の完成イメージがあると、インタビューしながら記事が完成していきます。事前準備は大変ですが、後のためにここまで完成させておきましょう。
インタビューを成功させる4つのポイント
インタビューの事前準備が完了したら、いよいよインタビュー当日です。インタビューは慣れの部分も大きいので、はじめは緊張してしまうと思います。そんなときでも以下の4つのポイントを覚えておけば、インタビューはスムーズに進められます。
- アイスブレイクで雰囲気を和ませる
- 質問を深堀りしていく
- 時間通りに終わらせる
- 録画・録音を忘れない
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
アイスブレイクで雰囲気を和ませる
インタビューがはじまったら、アイスブレイクで雰囲気を和ませます。インタビュアーのあなたが緊張しているように、インタビューイーも慣れていないと緊張しています。
まずは相手にインタビューを受けてくれた感謝の念を述べつつ、雑談をしていきます。雑談では事前調査した内容から、相手の興味がありそうなことや自分との共通点について話すといいでしょう。
例えばWeb担当者相手のインタビューであれば、「最近御社のブログで〇〇という記事発信されてましたよね。弊社でも非常に参考になりました。」といった具合で雑談をしていくと、だんだんと雰囲気が和んでいきます。
質問を深掘りしていく
インタビューでは事前に用意した質問を聞いていきますが、いかに質問を深堀りしていくかで、インタビューの質が変わります。正直事前に用意した質問に回答してもらうだけであれば、テキストのほうが早いです。せっかく時間をとってもらっているので、質問を深掘りしていきましょう。質問の深掘りは以下のようにしていきます。
インタビュアー:弊社のツールを使って、業務にどんな変化がありましたか?
クライアント:検索順位の取得がボタン1つでできるので時間が短縮されました
インタビュアー:以前は検索順位の取得にどのくらい時間がかかっていたんですか?
クライアント:1つ1つ手動で検索していたので、毎日30分かかっていました。
インタビュアー:30分がほぼ0に短縮されたんですね!その余った30分は何に使っているんですか?
クライアント:以前は手をつけられていなかった記事のリライトに使っています。おかげで記事の検索順位が上がり、PVが伸びました。
このように質問を深掘りしていくと、「業務時間が短縮できた」という価値だけでなく「短縮した業務時間で重要な業務に取り掛かれた」という価値がツールにあることがわかります。これは実際にインタビューをしたからこそ、わかることですね。
質問を深掘りするポイントとしては、以下のようなことに気を付けます。
- 話を広げたいときはオープン・クエスチョン、深掘りしたいときはクローズド・クエスチョン
- 5W1Hを意識する
- 数字にフォーカスする
- 初めて聞かれる質問をする(相手がインタビュー慣れしている場合)
上記例の場合、ツールの成果を知りたいので、クローズド・クエスチョンと数字を意識して質問をしています。慣れていないのであれば、より具体的に話を聞きたいという姿勢をもつだけでも、質問の深掘りができるようになりますよ。
時間通りに終わらせる
インタビューは話ながら進めるので、盛り上がるとついつい時間を忘れてしまいます。しかしインタビューは時間通りに終わらせることが鉄則。場合によっては相手に次の予定があり、本当に聞きたかったことが聞けないということになりかねません。1時間のインタビューであれば、以下のような時間配分がおすすめです。
- 挨拶・アイスブレイク(5分)
- インタビュー(30分)
- まとめ(5分)
- インタビュー後の雑談(5分)
- 予備(10分)
時間が伸びてしまったときのために、あらかじめ予備の時間を用意しておくとよいでしょう。またインタビュー終了後はインタビューイーもリラックスするので、思わぬこぼれ話がでてくることがあります。そんなとき話を広げるためにも、時間には余裕を持っておきましょう。
録画・録音を忘れない
インタビューは後日聞きなおして、記事を完成させます。そのため録画・録音を必ずしておきましょう。
対面でのインタビューであれば、ボイスレコーダー+スマホなど2つ録音しておくことをおすすめします。またカフェなどで取材をする場合、周囲に騒音がないか事前に確認しておきましょう。
録画・録音はインタビュー開始後すぐにすることで、し忘れを防止できます。インタビューがはじまったら録画・録音のルーティーンを身につけましょう。
インタビュー記事の書き方
インタビューが終了したら、いよいよインタビューを記事化していきます。インタビュー記事はインタビューという素材があるので、それをうまく調理していきます。記事を書く手順は、以下の通りです。
- 文字起こしをする
- 記事構成に沿って記事を書く
- 写真や装飾で記事を読みやすくする
文字起こしをする
インタビューが終わったら、インタビュー内容を文字に起こします。文字起こしをすることで、あらためてインタビューを客観的に見られます。
文字起こしは自分でやると数時間かかるので、有料ツールもしくは外注がおすすめです。『writer.app』や『Rimo Voice』などの文字起こしツールは有料ですが、すぐに文字起こしをしてくれます。またクラウドソーシングであれば、数千円程度で文字起こしをしてくれます。
記事構成に沿って記事を書く
文字起こしが完了したら、事前に作った記事構成に沿って記事を書いていきます。事前に構成を作っていて、インタビューで聞きたいことが聞けていれば、そこまで苦労することはないでしょう。
注意点としてはインタビューの話し言葉を、そのまま書かないこと。話し言葉と書き言葉は違うので、自然な書き言葉になるよう、文章を調整していきましょう。
写真や装飾で記事を読みやすくする
インタビュー記事に限らず、文字だけの記事は読者にとって負担です。そのため見出しの間に写真を入れる、吹き出しやボックスなどの装飾で読みやすくするなどの工夫をしましょう。
本記事でも太文字やマーカーによる装飾や、ポイントをまとめるためのボックスを適度に使っています。
ポイントをまとめるためにボックスを利用する
このように記事に変化をつけることで、読者に飽きさせない工夫をしていきましょう。
質の高いインタビュー記事作成はトビラマーケティングへ
質の高いインタビュー記事が書けるようになると、ホームページの質が向上します。その結果成約率や採用成功率が上がり、会社の利益向上につながります。
しかし「自社でインタビューできる社員がいない」「質の高いインタビュー記事が作りたい」そんなお悩みを抱えている方もいらっしゃると思います。そんな方は、ぜひトビラマーケティングにお問い合わせください。
トビラマーケティングでは事例紹介・社員インタビューなど、あらゆるインタビュー記事作成に対応しています。インタビュー記事作成でお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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