【製造業のSEO対策】検索順位の決まり方・作成すべきページなど具体的に解説

BtoB企業のマーケティング支援を専門とする『トビラマーケティング』の伊藤です。本記事では製造業のSEO対策について解説していきます。製造業でSEO対策に取り組んでいる企業はまだまだ少なく、取り組むのは今からでも遅くありません。
しかしいざSEO対策に取り組もうと思っても「SEO対策って何から取り組めばいいかわからない」「とりあえず記事を書けばいいの?」といった声をいただきます。そこで本記事では、製造業のSEO対策において必要な要素、検索順位の決まり方から作成すべきページなども踏まえて具体的に解説していきます。製造業でSEO対策に取り組むことを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
検索順位の決まり方
製造業のSEO対策について解説する前に、まず検索順位がどのように決まるのかを解説していきます。Googleの検索順位はさまざまな要因で決まりますが、重要なのは以下の3点です。
- E-E-A-T(専門性・経験・権威性・信頼性)
- 検索キーワードに適切な回答ができているか
- サイト構成がわかりやすいか
この3点を抑えることが、製造業のSEO対策のスタートラインです。それぞれ詳しく解説していきます。
E-E-A-T

E-E-A-Tとは、Expertise(専門性)・Experience(経験)・Authoritativeness (権威性)・Trust(信頼)の頭文字をとったものです。E-E-A-Tはイーイーエーティもしくはダブルイーエーティーと読みます。
2022年12月16日GoogleはGoogle検索品質評価ガイドラインの中で、ページの品質を見極めるうえで重要だったE-A-TにさらにExperienceを加えたE-E-A-Tというコンセプトを発表しました。E-E-A-Tが高いと評価されればそれだけ品質の高いホームページだと判断され、検索順位にも影響が出ます。
E-E-A-Tを製造業に当てはめると、以下のようなことになります。
- 製品の製造過程が明確であるか
- 製品の研究・改善がどのようにおこなわれているか
- 多くの会社で製品が採用されているか
- 顧客から製品が高く評価されているか
- 記事は専門的な知識を持った人が書いているか
このような項目がホームページ内に記載されているかが重要です。製品の紹介はしているが、製造工程・こだわり・研究課程などはページにしていない。そんな製造業の会社はとても多いです。製造業でSEO対策に取り組む際は、E-E-A-Tを高めるようなページを作っていくことが大切です。
検索キーワードに適切な回答できているか
製造業のSEO対策で重要なもう1つのポイントは、検索キーワードに適切な回答ができているかどうかです。検索している人は、何か疑問をもってそれを解消するために検索しています。そのため検索キーワードに対して、適切な回答がされていれば、ユーザーは満足します。そしてGoogleはユーザーが満足するページほど、検索上位に表示する傾向にあります。
例えば「エンジンバルブ 製造」というキーワードで上位表示したいとします。その場合ユーザーのニーズは「どのようなエンジンバルブを作っていて、どんな工程で作られているのか。また他社のエンジンバルブとの違いは何か。」といったものが想像されます。そのため「エンジンバルブ 製造」で検索上位する場合、ページに下記のような要素を入れる必要があります。
- エンジンバルブの製造工程
- 自社製品の特徴
- 製品製造工程でのこだわり
- 自社製品と他社製品との違い
このようにキーワードごとにユーザーのニーズを考え、それに回答するようなページを制作することが重要です。
サイト構成がわかりやすいか
サイト構成のわかりやすさも、検索順位に影響します。ここで言うわかりやすさとは、ユーザーだけでなくGoogleのクローラーも含みます。クローラーはサイトマップやパンくずリストをもとにサイト構成を把握しますが、その時構成がわかりにくいとサイトの評価を下げます。
製造業のSEO対策においては、特に製品ページの構成をわかりやすくしておくことが重要です。「TOPページ>製品カテゴリー>製品名」のようなページ構成にすることで、クローラーもサイトを読み取りやすくなります。またそれ以外にも以下のようなポイントがあります。
- 終売品のページはリダイレクト処理or削除する
- 重複とみなされるページを作らない
- 関連のあるページにリンクを設定する
このようにサイト構成を整理することで、サイト評価を高めることができます。
製造業のSEO対策で作成すべきページ
これまでの内容を踏まえて、製造業のホームページでは、どのようなページを作成していくべきかを解説していきます。
- 製品ページ
- 製造工程・製品のこだわりなどE-E-A-Tを高めるページ
- 導入事例・お客様の声ページ
- 細かなニーズを拾っていく記事ページ
それぞれ詳しく解説していきます。
製品ページ
製品ページは購入を検討している人が見るので、売上につながるとても重要なページです。
- 製品情報
- 製品画像
- 利用例
- 保証について
- 購入方法
などをまとめて記載します。
製品ページは製品名や型番で検索されたとき、ヒットするページです。製品名や型番での検索は成約率がとても高いので、そのお客さんを逃さないように設計することが重要です。この製品はどんな製品なのか、どんな特長があるのか、どうやって購入するかなど、お客さんが迷わず購入できるような製品ページを作成しましょう。
製造工程・製品のこだわりなどE-E-A-Tを高めるページ
近年検索順位の決まり方で重要度が増しているのがE-E-A-Tです。製造業のホームページでも、E-E-A-Tを高めるためのページを作成していきましょう。
- 製造工程を説明するページ
- 製品の特徴・他社製品との違いを説明するページ
- 製品研究の様子を紹介するページ
- 製造者や研究者を紹介するページ
などのページを作っていくことが重要です。そしてこれらのページは自社では当たり前と思われていて、ページになっていないことが多いです。社員の方にも協力してもらい、製造工程や製品のこだわりを発信することで、SEOにもいい影響が出てきます。
導入事例・お客様の声ページ
E-E-A-Tでは自社の発信だけでなく、客観的な評価も重要になります。客観的な評価を高めるためには、導入事例やお客様の声といったページが重要です。トビラマーケティングでも、自社の評価を高めるためお客様の声ページを作成しています。

お客様の声ページを作ることでサイトの評価が上がるだけでなく、お客様からの成約率も高くなります。製造業のようなBtoB企業では、導入事例・お客様の声ページはキラーコンテンツです。ぜひ積極的に作成し、サイトの評価を高めていきましょう。
細かなニーズを拾っていく記事ページ
製造業の場合、製品カテゴリーや製品名の検索ボリュームが小さいです。また数も多くありません。そのためお客さんの細かなニーズを拾って、記事ページとしてまとめていくことで、アクセス数を増やしていきます。
- お問い合わせで聞かれたこと
- 商談で聞かれたこと
- 新入社員の教育マニュアル
などから質問をピックアップして、記事で回答していきましょう。検索ボリュームは小さいですが、コツコツページを増やしていくことで、徐々にアクセス数や売上がアップしていきます。
サイトの評価を高めるためのSEO内部対策
製造業のSEO対策では、ページを作るだけでなく、内部対策と言われる設定をしておくことでサイト評価を高めることができます。
- 構造化データのマークアップ
- Whois情報の開示
- サイトマップの登録
- パンくずリスト
それぞれ詳しく解説していきます。
構造化データのマークアップ
構造化データとは、検索エンジンがページの内容を理解するためのデータ形式です。ユーザーには見えませんが、クローラーは構造化データを読み込み、サイト理解に役立てます。構造化データを取り入れることで、リッチリザルトの表示や、検索上位表示への手助けが期待できます。製造業の場合、以下のような構造化データをマークアップします。
- WebSite(サイト所有者情報)
- Organization(運営組織情報)
- Local Business(企業情報)
- Product(製品情報)
- FAQ(よくある質問)
ページごとに適切な構造化データをマークアップすることで、サイトの評価を高めます。構造化データの設定方法については、下記記事でも詳しく解説しています。

Whois情報の開示
Whois情報とは、ドメインの所有者が誰かを示した情報です。Whois情報が公開されているとドメイン所有者が明確になるので、サイトの信頼性がアップします。自社のWhois情報が公開されているか確認するためには、Whois情報検索ツールを利用します。
Whois情報が公開されていないと、お名前ドットコムなどサーバー会社の情報が表示されます。その場合サーバー会社に「Whois情報を公開したい」と連絡すれば、Whois情報を公開できます。Whois情報の公開はすぐにできますので、公開されていない場合すぐに対応しましょう。
サイトマップの登録
サイトマップとはクローラーがサイトを見るための地図です。サイトマップがないと、クローラーが正しくサイトを理解してくれないことがあります。サイトマップが登録されていない場合、サイトマップ作成ツールを利用して、サイトマップを作成します。作成したサイトマップは、サーチコンソールから登録できます。サーチコンソールを見てサイトマップが登録されていない場合、すぐに対応するようにしましょう。
パンくずリストの設定
パンくずリストとは、ユーザーが今どの階層にいるか一目でわかるための設定です。

上記画像はトビラマーケティングのパンくずリストで、みなさんも一度は目にしたことがあると思います。パンくずリストを設定するとユーザーだけでなく、クローラーもサイト構造を理解しやすくなります。パンくずリストが設定されていないサイトの場合、すぐに設定するようにしましょう。
製造業のSEO対策についてよくある質問
- 検索ボリュームの小さい製品を取り扱っていますが、SEO対策を実施すべきですか?
-
製品の単価が高く、費用対効果が合いそうであれば実施すべきです。検索ボリュームの小さい製品カテゴリーの場合、競合がSEO対策に力を入れていないことが多いです。そのため小さな労力で大きな成果が得られる可能性があります。
- アクセス数は増えているが、問い合わせが少ない。何か対策はありますか?
-
問い合わせへの導線を改善すべきです。Clarityのようなヒートマップツールを活用して、問い合わせ導線の改善を実践しましょう。また問い合わせにつながらないキーワードばかり集客しているケースも考えられます。その場合どんなキーワードで集客すべきかを改めて考えていきます。
- 記事のテーマはどのように決めればいいですか?
-
お客様から聞かれたことをテーマにすることをおすすめします。お客様に聞かれるということは、ニーズがありかつホームページでは説明できていないということです。お客様の質問はメモをしておき、記事のテーマに設定しましょう。
製造業のSEO対策相談はトビラマーケティングへ
ここまで製造業のSEO対策について解説してきました。製造業のSEO対策はやることがとても多いです。しかし製造業の事情を理解しているパートナーがいれば、SEO対策は一気に進んでいきます。
トビラマーケティングは製造業のようなBtoB企業のマーケティング責任者代行、SEO対策コンサルティングを実施しています。
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